全く楽器なんか持った事もなかったし、ドラムの存在は知ってたが、まさか自分がやるなんて思ってみなかったので、先輩に誘われ、なぜにやってみようと思ったのかは未だに謎。
でも、あの瞬間に自分の人生がガラッと変わったって事は事実。
それからと言うもの、色んな音楽を友達同士で回し聴きしてた。
日本のROCK BANDがTVに出始めて、一つのムーブメントを築き上げたのもこの頃。
その中でも、当時ポジティブパンクと呼ばれていたジャンルがあって、80年代のニューウェイブとパンクをMIXしたような日本独特の流れではあったんだけど、メジャー感漂うバンドブームの反面、少しアンダーグラウンド的な要素を含んでいたので、函館のBAND KIDS達には凄く刺激的で、ポジティブパンクと言うジャンルが函館のBANDシーンに多大なる影響を与えたのは言うまでもない。
俺達もまさに、その頃の申し子なわけで、未だに俺はその頃のシーンが好きで、iTunesなんかでCDがリリースされてるのを見つけたら買ってしまう事がある。
その頃のビジュアルコンセプトも好きなので、今回のツアーでは久々に黒のエナメルパンツを履いてみたり、黒の細身のジャケットを着てみたり。
やっぱり、全ては変身願望からきてるものだと思う。
現実の世界から違う世界に飛び込む瞬間。
メイクをし、髪を立たせ、普段は絶対に着れそうもない非現実的な衣装を纏いステージに立つ。

特に爪を黒くした時なんかは、私生活の中にまでその精神が宿ってるような気がして、非現実的な空間が至る所に生まれる。
こう言うと、カッコいいかもしれないけど、ただ単に、コンビニでお金を渡す時に爪が黒いと、なんか変に意識してしまって、やけに変なテンションになっちゃって気まずいな〜なんて思っちゃったりするって事なんだけどね〜。
私生活に戻った瞬間に、あっ、ネイル落とすの忘れた〜・・・。
お金、払いずらい・・・。
ご飯、食べずらい・・・。
あっ、あの店員さん、俺のつめ見て怪訝な表情した〜・・・ってな具合。
やっぱこう言うのって、格好も合わせないといかんよね。
そう言えば、ジョギングの時もツメ黒かった時あるもんな〜。
でも、明らかにテンションは違うのよ。
仮面ライダーが変身した後って強くなるでしょ?
あれと一緒。

